【POINT】
・近代以降の日本教育史は「法令」「年代」「人物」「目的」の対応関係が最重要
・明治期は学制から学校令、教育勅語への流れを押さえる
・大正期は自由教育を軸とした新教育運動の実践者と内容を整理
・戦前昭和は国家統制の強化、戦後は民主化への大転換
・現代教育は高度経済成長と教育課題への対応として制度整備が進んだ

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【日本教育史の要点整理:近代から現代へ】
明治以降、日本の教育制度は欧米諸国の制度を参照しながら形成されました。
国家主義的統制を経て、戦後には民主主義を基盤とする教育へと大きく転換しています。
教員採用試験では、制度の変化と社会背景を結びつけて理解することが重要です。

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【明治時代の教育:近代教育制度の導入と国家統制】

1.文部省設置と学制
1871年に文部省が設置され、教育の中央集権化が始まりました。
1872年には学制が頒布され、国民皆学を理念とする近代学校制度が導入されました。
学制は個人主義、実学主義、皆学主義を掲げ、全国を学区に分ける単線型学校体系を採用しました。

2.教育令と改正教育令
1879年に教育令が公布され、地方分権と自由主義的教育が進められました。
就学義務が大幅に緩和された結果、就学率が低下しました。
1880年の改正教育令では、国家による統制が強化され、学校設置や就学義務が見直されました。

3.学校令と教育勅語
1886年、森有礼文部大臣のもとで学校令が公布されました。
小学校令、中学校令、師範学校令、帝国大学令により、近代的学校体系が確立しました。

1890年には教育勅語が渙発され、忠と孝を中心とする国民道徳が示されました。
教育勅語は戦前日本の教育理念の柱となり、戦後に廃止されました。

4.義務教育制度の整備
1900年の小学校令改正により、義務教育が四年制となり授業料が無償化されました。
1907年には義務教育年限が六年に延長されました。

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【大正時代の教育:新教育運動の展開】

1.大正新教育運動の背景
大正デモクラシーを背景に、形式主義的な教育への反省から、子どもの自由と個性を尊重する教育思想が広がりました。

2.新教育の実践
成城小学校では澤柳政太郎が自由教育を実践しました。
玉川学園は小原國芳が創設し、全人教育を理念としました。
自由学園や池袋児童の村小学校なども新教育の実践校として知られます。

3.文芸教育と理論
鈴木三重吉は児童雑誌赤い鳥を創刊し、子どもの心の尊重を訴えました。
1921年の八大教育主張大会では、新教育運動の理論的整理が行われました。

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【昭和時代(戦前):国家統制の強化】

1.生活に根ざした教育運動
生活綴方運動は、子どもが生活を文章化することで自己を見つめ直す教育実践です。
芦田恵之助が先駆者として知られています。

2.戦時体制下の教育
1941年に国民学校令が公布され、小学校は国民学校と改称されました。
義務教育は八年制とされましたが、戦争激化により十分に実施されませんでした。

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【戦後の教育改革:民主教育への転換】

1.教育刷新委員会と改革の出発
終戦後、第1次アメリカ教育使節団の報告を受け、教育刷新委員会が設置されました。
戦後教育改革は、この委員会を中心に進められました。

2.教育基本法と学校教育法
1947年に教育基本法と学校教育法が公布されました。
人格の完成を教育の目的とし、民主主義に基づく教育制度が確立しました。

3.学校制度と教育内容
六三制を基盤とする単線型学校制度が導入されました。
義務教育は九年間の無償制となり、男女共学が実施されました。
コアカリキュラムを基礎とする問題解決学習も導入されました。

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【昭和後期・平成時代:教育制度の整備と改革】

1.審議会制度の充実
中央教育審議会が設置され、高度経済成長期の人材育成が検討されました。
1980年代には臨時教育審議会が設置され、個性重視や生涯学習が提唱されました。

2.教育法規と制度改正
1958年以降、学習指導要領は法的拘束力を持つものとなりました。
2006年には教育基本法と学校教育法が改正され、特別支援教育が整備されました。
2013年にはいじめ防止対策推進法が制定されました。
2017年には学習指導要領が改訂されました。

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【要点整理】

1.明治期
・1872年 学制
・1879年 教育令
・1886年 学校令 森有礼
・1890年 教育勅語

2.大正期
・新教育運動 自由教育
・成城小学校 澤柳政太郎
・赤い鳥 鈴木三重吉

3.戦後
・1947年 教育基本法 学校教育法
・六三制 単線型学校制度

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【教採試験受験アドバイス】

1.法令は流れで覚える
学制から教育令、学校令、教育勅語、戦後改革までを一連の流れで整理しましょう。

2.年代と目的を結びつける
近代化、国家統制、民主化という時代の目的と法令を対応させると理解が深まります。

3.現代教育との関連を意識する
人格の完成、機会均等、個性尊重といった理念は、現在の教育にも直結しています。
歴史を現在の教育課題と結びつけて整理すると、記述問題にも強くなります。

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”STAY LEARNING, STAY GROWING.” —— 学び続け、成長し続ける。
須合 啓(教採スクール 代表)

<経歴> 公立高校教諭 12年 教採スクール運営 14年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)


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