POINT
・生涯学習は、一人ひとりが自己実現や生活向上のために、生涯にわたって自己に適した学習を続けるという考え方である。
・生涯教育は1965年にポール・ラングランが提唱し、日本では波多野完治が紹介した。
・生涯学習社会の実現に向けて、1986年の臨時教育審議会第2次答申で「生涯学習体系への移行」が打ち出され、1990年に生涯学習振興法が制定された。
・学習機会はフォーマル、ノンフォーマル、インフォーマルの3形態に整理できる。
・学校現場では、学社融合や地域連携を通して「社会に開かれた教育課程」を具体化し、学び続ける態度を育てることが重要である。


生涯学習の要点整理と学校現場での活用

1 生涯学習の定義と理念

生涯学習とは

生涯学習とは、一人ひとりが自己実現や生活の向上のために、生涯にわたって自分に適した学習を行うことを指します。学校での学びに限らず、社会の中での学びや経験を含めて広く捉える点が特徴です。

生涯教育から生涯学習へ

生涯教育という概念は、1965年にユネスコの成人教育推進国際委員会でポール・ラングランが提唱しました。この考え方は、日本では波多野完治が著書などで紹介し、徐々に教育政策や教育実践の中に広がっていきます。

生涯学習社会とは

生涯学習社会とは、人々が生涯にわたって学び続けることが社会の中で広く普及し、学習の機会が多様に保障される社会を指します。1986年の臨時教育審議会第2次答申で「生涯学習体系への移行」が打ち出されて以降、この言葉が広く用いられるようになりました。

2 リカレント教育

リカレント教育とは、社会に出た後に再び学校やそれに準ずる機関で学ぶことを指します。労働と教育を交互に行うことから、循環教育・回帰教育とも呼ばれます。1973年にはOECD-CERIがリカレント教育を生涯学習の戦略として示し、学び直しを支える仕組みづくりが国際的にも重視されました。

3 多様な学習機会(3つの学習形態)

生涯学習は、学習の場を学校内に限定せず、次の3形態を総合的に捉えることが重要です。

フォーマル教育

学校教育における学習です。学習指導要領に基づく体系的な教育が中心になります。

ノンフォーマル教育

公民館や生涯学習センター、大学の公開講座など、一定程度体系化された教育活動における学習です。学校外であっても、学習として組織化されている点が特徴です。

インフォーマル教育

日常生活の中で自然に生じる学びです。読書、講演会への参加、ボランティア活動、地域活動、講師としての経験など、生活経験と結びついた学びが含まれます。

4 生涯学習社会実現への主な流れ

生涯学習が政策として整備されていく流れは、次のように整理できます。

・1965年 ポール・ラングランが「生涯教育」を提唱
・1973年 OECD-CERIがリカレント教育の戦略を提示
・1981年 中央教育審議会が生涯教育に関する答申を公表し、「学習社会」という考え方が示される
・1986年 臨時教育審議会第2次答申で「生涯学習体系への移行」が打ち出される
・1990年 生涯学習振興法が制定され、推進体制整備が進む

5 学社融合の理念

学社融合とは、学校教育と社会教育のそれぞれの強みを、子どもの学びに生かしていく考え方です。地域を学習資源として捉え、学校の学びを社会に接続する発想が核になります。

具体例としては、稲作学習、伝統芸能の体験、地域住民との交流、地域の公共施設と連携した体験学習などが挙げられます。

6 生涯学習に求められる課題

生涯学習では、多様な学習機会を総合的に捉えることに加え、学習や活動の成果が適切に評価されることも求められます。学校内の成績だけでなく、社会での学びや経験の意味づけをどう支えるかが、今後の重要な論点になります。


学校現場での活用

1 学社融合の実践としての地域学習

生活科や総合的な学習(探究)の時間を活用し、地域の人・もの・ことを教材化します。地域住民との交流や体験活動を組み込むことで、知識の習得にとどまらない実感のある学びにつながります。

2 学び続ける態度の育成

学校での学習が、将来の生活や社会参加、職業的自立とどう結びつくかを丁寧に扱い、児童生徒が「学びは学校で終わらない」という学習観を持てるように支援します。インフォーマルな学び(地域活動やボランティア等)も学習として位置づけることで、学習意欲の広がりが生まれます。

3 リカレント教育の視点を踏まえた指導

将来、社会に出た後も学び直しが必要になることを見通し、基礎的な知識・技能に加えて、課題発見・課題解決の力、学びを自己調整する力を育てます。これは、学習指導要領が重視する資質・能力の育成とも直結します。

4 地域連携とカリキュラム・マネジメント

社会教育主事や社会教育委員など、地域の社会教育の担い手と連携し、学校の教育活動を地域の学習資源と結びつけます。学校内だけで完結させず、外部と協働しながら教育課程を設計・改善していく姿勢が求められます。


教採試験受験アドバイス

・まずは用語の整理から始めましょう。「生涯学習」「生涯教育」「生涯学習社会」「リカレント教育」「学社融合」「フォーマル/ノンフォーマル/インフォーマル」の違いを一問一答で即答できる状態にするのが第一歩です。
・次に、年代の流れを短い年表で暗記します。1965年、1973年、1986年、1990年を軸に、何が起きたかを説明できるようにすると論述にも強くなります。
・最後に、学校現場の具体に結びつけて答えられるように準備しましょう。総合的な学習(探究)の時間での地域連携、学社融合の具体例、学び続ける態度の育成などを、自分の教科・校種でどう実践するかまで言えると面接で説得力が出ます。

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”STAY LEARNING, STAY GROWING.” —— 学び続け、成長し続ける。
須合 啓(教採スクール 代表)

<経歴> 埼玉県公立高校教諭 12年 教採スクール運営 13年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)


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