【POINT】
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・公務員は「全体の奉仕者」であり、地方公務員法に基づく服務義務を負う
・服務義務は「職務上の義務3つ」「身分上の義務5つ」で整理する
・守秘義務は退職後も続く
・教育公務員は政治的行為の制限が全国に及ぶ点が重要
・分限処分(能率維持)と懲戒処分(制裁)は目的が違う
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【教員の服務・勤務規則と公務員倫理の要点】
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公立学校の教員は地方公務員であり、国民全体の利益のために働く「全体の奉仕者」として、服務(守るべきルール)を負います。
教員採用試験では、服務義務の名称と中身、教育公務員の特例、処分の整理が頻出です。
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1.服務の根本原理「全体の奉仕者」
公務員は一部の人や団体のためではなく、公共の利益のために勤務します。
教員は子どもの個人情報や家庭事情などに触れる機会が多い職務であるため、倫理と法令遵守が強く求められます。
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2.公務員が負う8つの服務義務(職務上3つ・身分上5つ)
服務義務は、勤務時間内の行動に直結する「職務上の義務」と、勤務時間外にも及ぶ「身分上の義務」に分けて整理すると覚えやすくなります。
・職務上の義務(3つ)
(1)服務の宣誓
公務員として職務を誠実に行うことを誓う義務です。
(2)法令等及び上司の職務上の命令に従う義務
法令、条例、規則等に従い、上司の職務上の命令に忠実に従う義務です。
(3)職務に専念する義務
勤務時間中は注意力のすべてを職務に向け、私用で職務を妨げない義務です。
・身分上の義務(5つ)
(4)信用失墜行為の禁止
勤務時間外も含め、職の信用を傷つける行為をしてはならない義務です。
(5)秘密を守る義務(守秘義務)
職務上知り得た秘密を漏らしてはならず、退職後も同様です。
(6)政治的行為の制限
一定の政治的行為が制限されます。教育公務員は職務の特殊性から、区域外でも制限が及ぶ点が重要です。
(7)争議行為等の禁止
ストライキなどの争議行為は禁止です。
(8)営利企業等の従事制限
任命権者の許可なく、営利企業の役員就任や自営、報酬を得ての他の事業・事務への従事は原則できません。
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3.制限規定における教育公務員の特例(政治と兼業)
ここは「一般の地方公務員」との違いとして狙われます。
(1)政治的行為の制限の範囲
一般の地方公務員では区域外で可能となる余地がある行為も、教育公務員は全国で制限が及ぶ点を押さえます。
(2)営利企業等の従事制限(兼業)に関する特例
教育公務員は、教育に関する他の事業・事務で、本務に支障がないと任命権者が認める場合には、許可を得て比較的柔軟に従事できる余地があります。
ただし、無制限に副業ができるわけではなく、あくまで「教育に関する」範囲と「本務に支障なし」が条件です。
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4.守秘義務のポイント(退職後も続く)
守秘義務は、在職中だけでなく退職後も続きます。
児童生徒の成績・指導記録・家庭状況・健康情報などはもちろん、校内の内部情報も含め、漏えいは重大な服務違反となり得ます。
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5.服務違反があった場合の処分(分限処分と懲戒処分)
処分は「目的」で区別できるようにすると、混乱しません。
(1)分限処分
目的は公務の能率維持です。本人の責任追及というより、職務遂行が困難な状態への対応です。
代表例は、勤務実績不良、心身の故障、適格性欠如などです。
(2)懲戒処分
目的は服務義務違反などへの制裁です。規律と秩序を維持するための処分です。
代表例は、法令違反、職務怠慢、信用失墜行為、守秘義務違反などです。
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【学校現場での活用】
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服務の理解は、現場での判断の土台になります。
・個人情報の扱い
学級・保健・進路・生徒指導の情報は守秘義務の対象であり、共有の範囲や手段にも慎重さが必要です。
・SNSや私生活のリスク管理
信用失墜行為の禁止は勤務時間外にも及びます。発信内容や交友関係も「公務員としてどう見られるか」を基準に判断します。
・兼業・外部活動の整理
教育に関する活動であっても、任命権者の許可や本務への影響の有無を確認し、手続きを踏むことが重要です。
・組織の規律
争議行為の禁止、上司命令への服従、職務専念義務は、学校が組織として機能するための前提になります。
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【教採試験受験アドバイス】
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まずは「職務上3つ・身分上5つ」を名称で言える状態にしてください。次に、それぞれを短い一文で説明できるようにします。
頻出のひっかけは次の3点です。
・守秘義務は退職後も続く
・教育公務員の政治的行為の制限は全国に及ぶ
・分限処分(能率維持)と懲戒処分(制裁)は目的が違う
択一は「用語の精度」、論述や面接は「なぜ必要か」と「学校現場での具体例」で差がつきます。自分が担任になった場面を想定し、個人情報・SNS・兼業の判断を短く語れるように準備しておきましょう。
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須合 啓(教採スクール 代表)
<経歴> 埼玉県公立高校教諭 12年 教採スクール運営 13年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)

