【POINT】
・学習意欲の中核は内発的動機づけにある
・外発的動機づけは短期的効果はあるが使い方に注意が必要
・マズローの欲求階層説は学習意欲の前提条件を理解する鍵
・過正当化効果を避け、内発的動機づけを損なわない関わりが重要
・原因帰属の指導次第で、学習性無力感は防ぐことができる
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【学習動機づけの理論と教育の役割】
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なぜ、同じ授業を受けていても「やる気が続く子」と「途中で諦めてしまう子」が生まれるのでしょうか。
その違いを説明する鍵が、学習動機づけの理論です。
教育の根幹は、子ども自身が「もっと知りたい」「やってみたい」と感じる気持ちを育てることにあります。
動機づけの理論を理解することで、教師は子どもの意欲を引き出し、学びを継続させる関わりが可能になります。
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【内発的動機づけと外発的動機づけ】
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1.内発的動機づけ
内発的動機づけとは、活動そのものが楽しい、面白い、もっとやりたいと感じることから生まれる意欲です。
知的好奇心、達成感、探究心などが原動力となり、集中力や創造性、学習の持続性が高まります。
教師が最も育てたい動機づけの形です。
2.外発的動機づけ
外発的動機づけとは、テストの点数、賞賛、報酬、罰の回避など、活動外の要因によって行動が促される状態です。
短期的な行動変容には効果がありますが、これに頼りすぎると学習が「やらされるもの」になりやすくなります。
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【過正当化効果と褒め方の工夫】
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1.過正当化効果
もともと内発的に行われていた活動に、過度な報酬や評価を与えることで、かえって意欲が低下する現象を過正当化効果といいます。
学習が報酬を得るための手段に変わってしまうためです。
2.内発的動機づけを守る関わり
褒める際は、結果だけでなく努力や工夫、取り組み方に焦点を当てることが重要です。
このような関わりは、内発的な要因を強化し、学習意欲を高める効果をもたらします。
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【マズローの欲求階層説】
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1.欲求の五段階構造
人間の欲求は、低次から高次へと次の五段階で構成されます。
生理的欲求
安全の欲求
所属と愛情の欲求
承認の欲求
自己実現の欲求
下位の欲求が満たされてはじめて、より高次の欲求が現れると考えられています。
2.学習意欲との関係
空腹、不安、孤立感などが強い状態では、子どもは学習に集中することができません。
学校が安心できる居場所であり、仲間との関係が保障されていることが、学習意欲の前提条件となります。
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【原因帰属理論と学習性無力感】
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1.原因帰属の二つの次元
人は成功や失敗の原因を、内的か外的かという所在の次元と、安定的か不安定かという安定性の次元で捉えます。
能力や努力は内的要因、課題の難易度や運は外的要因です。
能力や課題の難易度は安定的、努力や運は不安定的な要因とされます。
2.学習性無力感を防ぐ指導
失敗を能力不足という内的で安定的な要因に帰属させると、学習性無力感に陥りやすくなります。
一方、努力や方法といった内的で不安定な要因に帰属させることで、次への意欲が生まれます。
教師のフィードバックは、子どもの原因帰属を方向づける重要な役割を担っています。
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【学校現場での活用】
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1.安心できる学習環境づくり
低次の欲求が満たされていない子どもに対しては、まず安心と安全を保障することが最優先です。
これが、学習意欲を引き出す土台となります。
2.意欲を育てる授業設計
報酬や競争に頼りすぎず、知的好奇心を刺激する課題や協働的な学びを重視します。
達成感を積み重ねることで、内発的動機づけが育まれます。
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【要点整理】
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・学習意欲の中核は内発的動機づけ
・外発的動機づけは短期的効果にとどまる
・過正当化効果により意欲が低下する場合がある
・マズローの欲求階層説は学習の前提条件を示す
・原因帰属の指導が意欲の継続を左右する
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【教採試験受験アドバイス】
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教員採用試験では、用語の暗記だけでなく、学校現場でどう活かすかが問われます。
内発的動機づけを中心に、褒め方やフィードバックの工夫まで説明できるようにしておきましょう。
マズローとワイナーは、生徒指導や学級経営と結びつけて問われやすい理論です。
「なぜやる気が続かないのか」「どうすれば立ち直れるのか」を説明できる視点を持つことが、合格への大きな武器になります。
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須合 啓(教採スクール 代表)
<経歴> 埼玉県公立高校教諭 12年 教採スクール運営 13年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)

