【POINT】
・カウンセリングの土台はラポール(信頼関係)。ここが弱いと支援が成立しにくい
・ロジャーズの三つの態度(自己一致・共感的理解・無条件の肯定的関心)は最頻出
・精神分析は「無意識の意識化」、来談者中心は「非指示的」、行動療法は「学習で行動を変える」、認知療法は「考え方の歪みを修正」が軸
・遊戯療法・箱庭療法は言語化が難しい子への代表的手法。森田療法は「あるがまま」がキーワード
・教師に必要なのは治療の実施ではなく、理解・初期対応・専門機関への連携判断

====================

【学習テーマ:心理療法とカウンセリングの基礎】

1.カウンセリングの出発点:ラポール
カウンセリングが機能する前提は、面接者と来談者の間に「安心して話せる関係」ができていることです。
この友好的な信頼関係をラポールといい、学校現場では日常の声かけや聴き方の積み重ねが土台になります。

・相手が話しやすい空気をつくる
・評価や結論を急がず、まず受け止める
・秘密保持や配慮を徹底し、安心感を守る

────────────

2.ロジャーズ:カウンセラーの三つの態度
来談者中心療法(非指示的カウンセリング)を提唱したロジャーズは、人には自ら成長する力(自己実現傾向)があると考えました。
その力を引き出すために重視されるのが、次の三つの態度です。

・自己一致(純粋性)
取り繕わず、誠実で一貫した姿勢で関わること
・共感的理解
相手の感情を、相手の立場から理解しようとすること
・無条件の肯定的関心(受容)
良い悪いで裁かず、存在や語りを丸ごと受け止めること

学校での面談や生徒指導では、この三点を意識するだけで対話の質が大きく変わります。

====================

【主要な心理療法:提唱者と焦点を整理】

1.精神分析療法(フロイト)
焦点:無意識に抑圧された葛藤や体験を意識化し、洞察につなげる
目的:無意識の意識化(自分の内面を理解し直す)
主な技法:自由連想法、夢分析など

ポイントは「行動を直接直す」よりも、「心の深層を理解し直す」アプローチであることです。

────────────

2.来談者中心療法(ロジャーズ)
焦点:本人の自己成長力を引き出す
立場:非指示的(助言や指示で引っ張らない)
鍵:三つの態度(自己一致・共感・受容)

教師の関わりに最も応用しやすいのも、この考え方です。

────────────

3.行動療法(学習理論を土台に行動を変える)
焦点:誤って学習された不適応行動を消去し、望ましい行動を再学習させる
代表的技法の考え方:
・系統的脱感作法(不安に段階的に慣らす)
・行動形成(小さな成功を積み上げて強化する)

学校では、約束の明確化、段階づけ、即時フィードバックなどがこの枠組みに近い実践です。

────────────

4.認知療法(ベック)
焦点:不適応の背景にある認知の歪み(思い込み・偏った解釈)を修正する
狙い:考え方が変わると感情と行動が変わる

「どうせ無理」「自分はだめだ」といった自動思考に気づかせ、別の見方を一緒に探すことが核です。

====================

【子どもに用いられる主要な心理療法】

1.遊戯療法
目的:言葉で表現しにくい気持ちを「遊び」を通して表現し、安定と回復につなげる
特徴:遊びそのものがコミュニケーションであり、関係づくりの手段になる

────────────

2.箱庭療法
目的:箱の中に世界をつくることで内面を表現し、葛藤や緊張を整理する
特徴:治療者は基本的に干渉せず、受容的に見守る姿勢が重要

────────────

3.森田療法
目的:不安を消そうと戦うのではなく、「あるがまま」を受け入れ、生活行動を整える
キーワード:あるがまま、行動を通じた回復

====================

【学校現場での活用:教師が押さえるべき実務ポイント】

1.教師は治療者ではない
心理療法の知識は「実施するため」よりも、理解と初期対応、連携判断のために使います。

2.日常の関わりが最大の予防
ロジャーズの三つの態度をベースに、短い会話でもラポールを積み上げます。
叱る前に背景を聴く、本人の言葉を繰り返して確認する、評価語を急がない。これだけでも支援の入口になります。

3.対応の基本は三段階
・受け止める(安心を確保する)
・整理する(何が困りごとか、いつからか、頻度はどうか)
・つなぐ(必要に応じてSCや専門機関へ)

4.専門機関との連携(リファー)の判断
・不眠、食欲低下、欠席の増加など生活面に影響が出ている
・自傷他害のリスクが疑われる
・家庭や対人関係の深刻な問題が背景にある
こうした場合は抱え込まず、校内外の支援資源につなぐ判断が重要です。

====================

【要点整理】
1.ラポールはカウンセリング成立の土台(安心して話せる関係)
2.ロジャーズの三つの態度
・自己一致 ・共感的理解 ・無条件の肯定的関心(受容)
3.主要療法の見分け
・精神分析(フロイト):無意識の意識化、自由連想
・来談者中心(ロジャーズ):非指示的、自己成長力を引き出す
・行動療法:誤学習の修正、強化と段階づけ
・認知療法(ベック):認知の歪みを修正
4.子どもに多い技法
・遊戯療法、箱庭療法(言語化が難しい子の表現)
・森田療法(あるがまま、生活行動の立て直し)

====================

【教採試験受験アドバイス】
・まずは頻出ワードを一発で言えるようにする(ラポール、三つの態度、非指示的、無意識の意識化)
・「提唱者+焦点」をセット暗記する(フロイト=無意識、ロジャーズ=受容と共感、ベック=認知の歪み)
・記述対策は、学校現場の文脈に落とす
例:教師は治療者ではないが、傾聴でラポールを築き、必要に応じてSCへつなぐ
・選択肢問題は「非指示的/指示的」「行動/認知」「深層理解/行動変容」の対比で切る

 

📱 公式LINEに登録して無料相談する

登録後メッセージに「無料相談」とお送りください。


教員採用試験「一発合格」に自信あり!

◇教員採用試験最終合格率82%以上!
◇倍率30倍以上の校種合格実績多数!

◆最新情報はコチラ

****************
「教採スクール」の合格メソッド
****************
「教採スクール」では 受講生の学習歴や特長などパーソナルまで理解して『学習管理型個別指導』の形態を取っており、元校長先生を受講生担当の学習コーチとして個々に配置しています。

また日々学習をサポートする学習コンサルタントが別で配置され受講生の【教員採用試験】学習進捗管理とWEBコンテンツの視聴や利用管理を行なっております。この受講生支援の手厚さが合格に導くメソッドです。

◆最新情報はコチラ


【教員採用試験90日間合格メソッド】


【画像をクリックして下さい❗️】


📩 LINE公式「教採スクール」でも教員採用試験情報や教育コラム配信中!

”STAY LEARNING, STAY GROWING.” —— 学び続け、成長し続ける。
須合 啓(教採スクール 代表)

<経歴> 埼玉県公立高校教諭 12年 教採スクール運営 13年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)


    申し込み講座 (必須)

    無料相談オンライン個別指導WEB講座リアル受験指導模擬試験

    お名前 (必須)

    ふりがな (必須)

    メールアドレス (必須)

    性別

    男性女性

    電話番号(必須)

    現職(必須)

    受験校種(必須)

    受験教科(必須)

    第1志望受験地(必須)

    受験歴

    メッセージ本文