【POINT】
・戦後の西洋教育改革は「機会均等」「制度の再編」「学力向上」が共通テーマ
・イギリスは中等教育の機会均等化と総合制への転換
・フランスは義務教育延長と学校制度の単線化
・ドイツは複線型を維持しつつ全国的な調整を実施
・アメリカは科学技術教育と学力向上政策が中心
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【戦後の主要な教育改革(西洋)】
第二次世界大戦後、各国は民主化と経済発展、社会構造の変化に対応するため、教育制度を大きく改革しました。
教員採用試験では、各国の改革の方向性と代表的な制度や法令を整理して押さえることが重要です。
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【イギリスの教育改革:機会均等の推進】
1.戦後改革の基本方針
イギリスの戦後教育改革は、義務教育年限の延長と中等教育段階での機会均等を目標として進められました。
2.主要な法令と改革
フィッシャー法
初等教育制度の整備と中等教育改革を進めました。
バトラー法
義務教育年限を五歳から十五歳までに延長しました。
中等学校をモダン、テクニカル、グラマーの三系統に分け、十一プラステストによる進路選択制度を導入しました。
クラウザー・レポート
義務教育年限を十六歳まで延長し、三系統の中等学校を統合する総合制中等学校への転換を進めました。
教育改革法
全国共通の教育内容であるナショナルカリキュラムと全国試験を導入しました。
全国試験により修了資格が認定される制度が整備されました。
3.補足事項
サマーヒル・スクールは、自由主義教育を徹底したフリースクールとして知られています。
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【フランスの教育改革:単線化と義務教育の延長】
1.改革の方向性
フランスでは、中等教育の機会均等と学校制度の単線化が進められました。
2.主要な改革
ベルトワン改革
義務教育年限を六歳から十六歳までとしました。
基礎課程と観察課程を導入し、進路選択を遅らせました。
アビ改革
制度を再編し、四年間のコレージュと三年間のリセからなる学校体系を確立しました。
単線型の学校制度が明確化されました。
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【ドイツの教育改革:複線型の維持と調整】
1.基本的特徴
ドイツは戦前から複線型の学校体系を持っており、戦後もその枠組みを維持しました。
2.主要な改革
ラーメン・プラン
基礎学校、指導課程、ギムナジウムを中心とした学校体系を整備しました。
ハンブルク協定
九年間の義務教育を全国的に統一しました。
ハウプトシューレ、レアルシューレ、ギムナジウムへの進路区分が明確化されました。
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【アメリカの教育改革:科学技術教育と学力向上】
1.改革の背景
戦後アメリカの教育改革は、ソ連の人工衛星打ち上げによる危機感を背景に、科学技術教育の強化から始まりました。
2.主要な改革
ウッズホール会議
教育改善を目的とした会議が開催され、ブルーナーが教育の過程として理論化しました。
教科の構造理解と発見学習が重視されました。
危機に立つ国家
学力低下への危機感から学力向上政策が進められました。
チャータースクールやマグネットスクールなど新しい公立学校が発展しました。
どの子も置き去りにしない法
全国規模で基礎学力向上を図る制度が導入されました。
すべての生徒が成功する法
前法を引き継ぎつつ、州の裁量を拡大する制度へと転換しました。
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【要点整理】
1.国別改革の特徴
・イギリス 機会均等 総合制中等学校
・フランス 義務教育延長 単線型制度
・ドイツ 複線型維持 全国的調整
・アメリカ 科学技術教育 学力向上政策
2.頻出キーワード
・コンプリヘンシブスクール イギリス
・コレージュ リセ フランス
・ギムナジウム ドイツ
・ウッズホール会議 教育の過程 アメリカ
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【教採試験受験アドバイス】
1.国ごとの改革目的を一言で整理する
イギリスは機会均等、フランスは単線化、ドイツは複線調整、アメリカは学力と科学教育。
この整理ができると選択肢問題に強くなります。
2.制度名と国名を必ず結びつける
コンプリヘンシブスクール、コレージュ、ギムナジウム、ウッズホール会議は混同されやすい用語です。
国名とセットで即答できるようにしましょう。
3.現代日本との関連で理解する
義務教育年限、全国学力調査、探究学習や理数教育の強化は、戦後西洋教育改革と共通点があります。
歴史的背景を意識すると、理解と記憶が安定します。
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須合 啓(教採スクール 代表)
<経歴> 公立高校教諭 12年 教採スクール運営 14年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)

