特別支援学校の教育の要点整理

1. 特別支援学校の目的と歴史

(1)目的(学校教育法第72条)

特別支援学校は、視覚障害者・聴覚障害者・知的障害者・肢体不自由者・病弱者(身体虚弱者を含む)に対して、
幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準ずる教育を行うとともに、障害による学習上または生活上の困難を克服し、自立を図るために必要な知識・技能を授けることを目的とします。

(2)歴史的経緯

  • 昭和22年(1947年)の学校教育法制定により、盲学校・聾学校・養護学校が明確に位置づけられました。
  • 昭和23年度から盲学校および聾学校教育の義務制が開始され、昭和31年度に義務制が完成しました。
  • 養護学校教育の義務制は昭和54年(1979年)から実施されました。
  • その後の学校教育法改正により、盲・聾・養護学校は「特別支援学校」として統合され、教員免許状も「特別支援学校教諭免許状」へ統合されました。

(3)設置義務と就学

  • 都道府県は、政令で定める程度の障害を持つ児童生徒の就学に必要な特別支援学校を設置する義務があります。
  • 特別支援学校への就学が適当と市町村教育委員会が認めた者を「認定特別支援学校就学者」といいます。
  • 市町村教育委員会は、認定特別支援学校就学者を都道府県教育委員会へ通知しなければなりません。
  • 特別支援学校には小学部・中学部を置くことが義務とされますが、特別の必要がある場合はいずれかのみを置くこともできます。
  • 幼稚部や高等部を設置することも可能です。

2. 特別支援学校の教育課程の特徴

(1)教育課程の基本構造

特別支援学校の教育課程は、幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準じて文部科学大臣が定めます。

(2)自立活動の目標と内容

特別支援学校の教育課程は、各教科に加え、障害による困難の改善・克服を目的とした領域である「自立活動」で構成されます。

目標
児童生徒が自立を目指し、障害による学習上・生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識・技能・態度・習慣を養い、心身の調和的発達の基盤を培うことです。

内容(6つの区分)

  1. 健康の保持
  2. 心理的な安定
  3. 人間関係の形成
  4. 環境の把握
  5. 身体の動き
  6. コミュニケーション

指導の留意点

  • 自立活動の指導は「学校の教育活動全体を通じて」行います。
  • 特に自立活動の時間における指導は、各教科・道徳科・総合的な学習の時間と密接に関連させ、児童生徒の障害の状態や特性を適切に把握した上で実施します。

(3)重複障害等に関する教育課程の弾力的運用

障害の状態により特に必要がある場合には、次の特例が認められています。

  • 各教科や外国語活動の目標・内容の一部を取り扱わないことができる。
  • 教科の目標や内容を、学年より前の学年の内容に置き換えることができる。
  • 中学部の教科等の内容を、小学部の内容に置き換えることができる。
  • 障害の状態に応じて、教科や特別活動の一部、または教科・外国語活動・総合的な学習の時間の代わりに、自立活動を主として指導することができる。

    📱 公式LINEに登録して無料相談する

    登録後メッセージに「無料相談」とお送りください。


3. 学校現場での活用

特別支援学校の教育課程に関する知識は、教師が児童生徒の障害の状態や教育的ニーズに応じた指導を行う際の基盤となります。

(1)個別の指導計画の作成

自立活動の6つの内容を踏まえ、児童生徒の障害特性をアセスメントし、
学習上・生活上の困難の改善や克服を目指す「個別の指導計画」を作成・実践する際に活用されます。

(2)教育活動全体を通じた指導

自立活動の指導は、特定の時間に限定されるものではなく、学校の教育活動全体にわたって行われるべきものです。
各教科や特別活動の場面でも自立活動との関連を意識し、学校全体で一貫した支援を行うことが求められます。

(3)教育課程の柔軟な編成

重複障害など特別なニーズを持つ児童生徒に対しては、教育課程の特例(内容の部分的な不取り扱い、学年の前倒し、内容の置き換え等)を適切に活用し、
その児童生徒に最も合った学びの場と内容を提供する際に活用されます。

📱 公式LINEに登録して無料相談する

登録後メッセージに「無料相談」とお送りください。


教員採用試験「一発合格」に自信あり!

◇教員採用試験最終合格率82%以上!
◇倍率30倍以上の校種合格実績多数!

◆最新情報はコチラ

****************
「教採スクール」の合格メソッド
****************
「教採スクール」では 受講生の学習歴や特長などパーソナルまで理解して『学習管理型個別指導』の形態を取っており、元校長先生を受講生担当の学習コーチとして個々に配置しています。

また日々学習をサポートする学習コンサルタントが別で配置され受講生の【教員採用試験】学習進捗管理とWEBコンテンツの視聴や利用管理を行なっております。この受講生支援の手厚さが合格に導くメソッドです。

◆最新情報はコチラ


【教員採用試験90日間合格メソッド】

【画像をクリックして下さい❗️】


📩 LINE公式「教採スクール」でも教員採用試験情報や教育コラム配信中!

”STAY LEARNING, STAY GROWING.” —— 学び続け、成長し続ける。
須合 啓(教採スクール 代表)

<経歴> 埼玉県公立高校教諭 12年 教採スクール運営 13年
<合格実績> 教員採用試験「65受験地」全員合格実績あり
<書籍>
「自分で考えて動ける子の育て方」(2022年10月/明日香出版)
「自分から進んで学ぶ賢い子の育て方」(2024年8月/明日香出版)


    申し込み講座 (必須)

    無料相談オンライン個別指導WEB講座リアル受験指導模擬試験

    お名前 (必須)

    ふりがな (必須)

    メールアドレス (必須)

    性別

    男性女性

    電話番号(必須)

    現職(必須)

    受験校種(必須)

    受験教科(必須)

    第1志望受験地(必須)

    受験歴

    メッセージ本文