[面接質問]
教育に関する3つの達成目標とは何ですか。(埼玉県の場合)
学習コーチより
今日の変化の激しい社会の中で、次代を担う子供たちに、たくましく生きるための資質や能力を身に付けることが課題となっています。学習指導要領においても、児童生徒に「生きる力」を育むことを目指しており、児童生徒に「確かな学力」、「豊かな人間性」、「健康・体力」をバランスよく育成することが求められています。
埼玉県では、「生きる力」を育む教育を一層推進するための取組として、小・中学校の児童生徒を対象に、「教育に関する3つの達成目標」を作成しました。「学力」、「規律ある態度」、「体力」の3つの分野について、学習指導要領に基づき、その学年で確実に身に付けさせたい基礎的・基本的な内容を取りまとめたものです。平成17年4月から県内すべての公立小・中学校で推進してきました。(さいたま市を除く。)
○ 「学力」達成目標は、「読む・書く」、「計算」の観点を中心に、これだけは身に付けさせたいという内容を設定してあります。学力の土台となるものであり、国語、算数・数学の学習を中心として、各教科の学習の中で、確実に定着するまで繰り返し指導することが大切です。
○ 「規律ある態度」達成目標は、毎日の学校生活や家庭生活において必要な基本的な生活習慣や学習習慣の中から、これだけは必ず身に付けさせたい事柄(けじめある生活、礼儀正しく人と接すること、約束やきまりを守ること)を、具体的な行動目標として設定したものです。道徳教育との関連を図りながら、学級活動や道徳の時間に計画的に指導することが大切です。
○ 「体力」達成目標は、児童生徒一人一人が「体力向上目標値」を設定し、体力を高めるための様々な取組により、その目標値を達成することをねらいとしています。体育・保健体育の時間を中心として、教育活動全体を通じて適切に行うことが大切です。
この「教育に関する3つの達成目標」は、継続した取組を行うことによって、効果が高まるものです。そのため、各学校では全教職員の着実で粘り強い指導を積み重ねるとともに、保護者や地域の方々に積極的に働き掛け、学校・家庭・地域の三者が一体となった取組を進めることが重要です。この点から、「教育に関する3つの達成目標」のリーフレットには、家庭において取り組む内容も掲載されています。
各学校では、児童生徒や家庭・地域の実態を踏まえて、主体的に取組を進めることが大切です。