[面接質問]
基礎的・基本的な知識や技能を習得させるために、どのように取り組んでいきますか。

学習コーチより

本問に関しては2点おさえてもらいたい条文・答申があります。

1.学校教育法第30条第2項
『生涯にわたり学習する基盤が培われるよう、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うことに、特に意を用いなければならない。 』

2.中教審答申
中教審答申(平成20年)「学習指導要領等の改善について」
現行の学習指導要領についての要点が掲げられています。
この中で、
知識基盤社会の時代の中では「生きる力」をはぐくむという理念はますます重要。
と明記されています。
その中でもとりわけ、生きる力の内実である「子どもに身に付けさせるべき学力」の要素が3点あります。
(1)基礎的・基本的な知識・技能の習得
(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
(3)学習意欲
が重要な要素であると示されています。
ただしおさえておかなければいけないことは、PISAの学力調査では基礎基本の学力は一定の成果があると認められていること。
思考力・判断力・表現力を問う読解力や記述式の問題に課題が残るという点です。

以上から
各学年ごとに身に付けなければならない知識・技能について学校全体で話し合うこと、
学年ごとに系統性を考えて身に付ける指導を行うことが求められます。
具体的には
低学年と高学年では体験的な理解から体験と理論による理解や思考というように発達段階を考慮した指導と繰り返し学習(反復学習)を工夫をもって行うことが大切になってきます。【=学校全体で創意工夫を活かした教育活動の展開】
また、
家庭との連携・協力のもとで繰り返し学習を進めていくことも必要です。