[面接質問]
今度の校内授業研究会で、研究授業をすることになりました。そこで、当日行う授業の指導案を事前に研究主任に提出しなければなりません。指導案の形式や書き方の基本的事項はどのようなものでしょうか。
学習コーチより
(1) 「単元(題材)」について
ここでは、今まで学習してきた系統性、
本単元(題材)の特性、
児童の学習状況、
児童に付けさせたい力などを記述します。
(1)教材観
(2)児童観
(3)指導観
に分けて記述すると、
読み手にとって分かりやすくなります。
「教材観」では、
学習指導要領解説などを参考に、
単元(題材)の主なねらい(児童に付けさせたい力)や既習内容とのかかわり、
以後の学習内容への発展、
単元(題材)の数学的な価値などについて記述します。
「児童観」では、
本単元(題材)に関する児童の実態、
既習内容の定着状況、
事前調査(レディネステスト等)やアンケートなどの実態調査を行った場合は、
その結果や考察も記述しておくとよいでしょう。
「指導観」では、
教材観・児童観を受け、
単元(題材)のねらいと児童の実態を踏まえた指導の方針、
指導形態、
個に応じた指導や配慮事項、
実生活へのつながりなどについて記述します。
(2) 「指導目標」について
ここでは、単元(題材)全体を通してのねらいをはっきり記述します。
その際に、
関心・意欲・態度、数学的な考え方、
技能、知識・理解の4観点から
目標をしっかりととらえることが大切です。
(3) 「指導計画」について
ここでは、学習内容の全般を大局的にとらえ、
単元(題材)の全体構成が分かるように書きます。
そして全体の学習の中での本時の位置付けを明確にします。
併せて、
単元(題材)の評価規準を記述しておくことが大切です。
(4) 「本時の学習指導」について
ここでは、授業の進め方を具体的に想定し、
項目ごとに整理して述べておかなければなりません。
指導案例では、
「学習活動」
「指導上の留意点」
「評価(支援)等」
の3項目を設定してありますが、
他の形の指導案もあります。
評価については、
「おおむね満足」の評価規準と、
そこに達していない児童への指導の手立て、
評価方法などについて記述します。
展開場面では、
児童の反応やつまずきを、
どれだけ予想できるかが重要です。
理解の早い児童に対する発展的な課題の用意や、
理解が順調に進まない児童に対する手立てなど、
具体的な支援を考えて記述しておくことが必要です。