教師のレベル

子供にとって教師への見方にはレベルがあるではないでしょうか。

「子供に好かれる教師」

「子供に信頼される教師」

「子供に尊敬される教師」

「子供に安心される教師」

安心される教師になるまでは如何に多くの時間を子供と親身な指導で過ごして信頼、尊敬された後に手にするものだと思います。
その間、我々教師は子供たちと「師弟同行」は勿論、見本になり、範となることは当然です。と、同時に子供たちの心の壺は満たされていなければいけないと考えましょう。

心の壺

子供たちの心の壺に入るのが自己有用感、自己効力感、自己肯定感、自己有能感、自己重要感です。
しかし心の壺はヒビが入りやすく、割れやすいものだという認識をもって接することが大切なのです。ヒビが入れば直ぐに自己有用感や自己効力感は漏れてなくなってしまいます。
この壺のひび割れを補修したり、壺を強化するのが「児童生徒への声掛け」「ほめ言葉」などのストロークです。

ストローク

ストロークは心理学用語です。「自他の存在や価値を認めるための言動や働きかけ」と定義されています。人間はストロークをもらうために生きていると言っても過言ではありません。
私は退職までの間に教務手帳を活用して子供たちの成績管理のみならず、生徒の日常の様子を記録したり、声掛けの数やどんな声掛けをどんなときにしたかまで詳細にメモしていました。
このときに意識していたのは「満遍なく」と「高くて広いアンテナをもった観察力」でした。
受講生の中には講師をされている方もいらっしゃいます。早速、教務手帳等を活用して子供たちへの言葉がけを増やして下さい。

学級内の支持的風土

教師のプラスの言葉がけが子供たちの他への正しい意識(協調性・協働性)を芽生えさせます。
教師の言葉がけ・ほめ言葉の正しいストローク、ストローク数がそのままクラスの雰囲気を作り上げます。意識しましょう。
また、現行の学習指導要領や次期学習指導要領に掲載される「言語活動の充実」は決して教科レベルで教えることではないと思っています。教師が子供たちに発する言葉がそのまま子供たちの言語活動を豊かにすると思っているからです。
だからこそ、教師は思考や感情を言葉化するよう訓練して下さい。ほめ言葉やネガティブな行動をプラスに切り替えるネガポは本も出ています。(私はほめ言葉やネガポをExcelで編集したものを教務手帳に挟んでいました。)

なお、
受講生は学習コーチから「行動の計画」と「心の計画」、そしてその「振り返りの徹底」をレクチャーされていると思います。
言葉がけについてもしっかりと行動計画と心の計画を立て、毎日振り返って下さい。