中教審答申(平成20年1月17日)
「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申)」
において『生きる力』を以下のように述べています。
現行学習指導要領は、平成8年7月の中央教育審議会答申(「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」)を踏まえ、変化の激しい社会を担う子どもたちに必要な力は、基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」であるとの理念に立脚している。この「生きる力」は、自己の人格を磨き、豊かな人生を送る上でも不可欠である。
この点について今回改めて検討を行ったが、平成8年の答申以降、1990年代半ばから現在にかけて顕著になった、「知識基盤社会」の時代などと言われる社会の構造的な変化の中で、「生きる力」をはぐくむという理念はますます重要になっていると考えられる。
日本の教育の目的は「人格の完成」と「主体的な日本人の育成」です。
その根底が『生きる力』です。内容をしっかりと理解して下さい。
『生きる力』の3要素
『生きる力』を支える要素は次の3つです。
1.確かな学力
2.豊かな心(豊かな人間性)
3.健やかな体(健康・体力)
上記1の「確かな学力」とは
(1)基礎的・基本的な知識・技能の習得
(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
(3)学習意欲
です。
また豊かな人間性を育むために、国語をはじめとした言語の能力の重視や体験活動の充実を図ることにより、子どもたちに、他者、社会、自然・環境とのかかわりの中で、これらと共に生きる自分への自信をもたせる必要があることが示されています。
『生きる力』については論文・面接試験でもよく問われる内容です。
しっかりと定義をおさえましょう。